佐賀大学経済学部 社会課題研究センター(FESU :Faculty of Economics, Saga University)は、研究・教育の成果を地域社会に公開するとともに、地域社会と協力して研究・教育を発展させることを目的に1989年(平成元年)に前進である佐賀大学経済学部地域経済研究センター(CRES:Center for Regional Economic Studies, Saga University)を経済学部に設置しました。
設置以来、佐賀県内全10市などとのコンソーシアムである「佐賀地域経済研究会」のもと、10市と連携した調査や関連の研究を実施し、地域社会の課題の解決に努めてきました。1996年(平成8年)以降は、佐賀県や県内自治体からの受託研究の受け入れを開始し、『調査研究報告書』を刊行してきました。
2013年度(平成25年度)に経済学部を経済学科、経営学科、経済法学科の3学科体制に改組したことを踏まえて、経済学、経営学、法学の3つの専門領域の融合による社会科学的な研究を実施し、地域社会に貢献していくことを新たなミッションとして掲げることにしました。
このミッションのもと、2016年度(平成28年度)から、学部内公募に基づく「自主財源による調査・研究」事業を推進してきました。経済学部の専任教員向けの地域課題探索プロジェクトユニット(2016年度は自主研究ユニットの名称)、経済学部の学生グループ向けの学生チャレンジ地域連携プロジェクトユニット(2016年度はゼミプロジェクト研究ユニットの名称)のもと、それぞれの研究目的に応じた調査・研究を実施してきました。
地域課題探索プロジェクトの研究成果は、経済学部教員の個人研究や共同研究を学外の(国内外の)学会誌などへ投稿する前の論文草稿とあわせて、地域経済研究センターの管理のもとCRES Working Paper Series1)として刊行してきました。また、学生チャレンジ地域連携プロジェクトユニットでは、学生の調査・研究活動を通じて、学生が自らで主体的に考える教育に繋げていくことを意図しながら実施してきました。
これらの学部内公募に基づく教員と学生の調査・研究活動の課題は、地域経済に限ったものではなく、より広範な社会課題に拡げる必要があり、そのための組織改正として、2021年度(令和3年度)に地域経済研究センターを廃止し、社会課題研究センターを開設しました。これに伴い、事務分掌を見直しました。学生チャレンジ地域連携プロジェクトは、社会課題研究センターの所管事業、それ以外は、経済学部の所管事業となりました。