在学生の方へ
令和6年度台湾実習レポート

令和5年度から再開した台湾実習は、令和6年度も実施しました!

参加人数:18人(うち14人は、日本学生支援機構の海外留学支援(協定派遣)を受けました)

今年も、数多くの行政・立法・司法機関等の見学を通じて、台湾の法制度について学ぶとともに、現地大学の学部生や大学院生との共同セミナーを通じて、各自関心のある法的問題に関する考察を共有し、比較法的視点を深めることはもちろん、同世代の学生同士の間で文化、経済、政治等について幅広く情報交換を行うことができました。

立法院、司法院、裁判所、検察署等の法制関連施設の見学

今年度は、立法院、司法院、台中地方裁判所および台中地方検察署等の法制関連施設を訪問しました。

立法院では、立法過程に関する説明を受け、議員との意見交換の機会を得ました。

司法院では、台湾の司法制度の特徴や、憲法法廷の憲法解釈機能について説明を受けました。

台中地方裁判所および台中地方検察署では、実際の法廷を見学し、裁判官や検察官から台湾の刑事・民事手続に関する解説を受けました。

現地大学との共同セミナー

今回の交流では、台湾大学法律学院、台北大学法律学院および逢甲大学土地管理学系と共同セミナーを計3回開催しました。

共同セミナーでは、本学部の学生が「日本における少年法の変遷と課題」、「日本におけるジェンダー法の変遷と男女平等の進展」、「日本における同性婚の現状と未来」などのテーマについて発表し、台湾の学生が「金融消費評議センターの評議決定から見たクレジットカード不正使用事例」、「司法院釈字第748号解釈施行法の沿革及び修正」、「国土計画法施行下におけるグリーンエネルギー開発区域の選定に関する議論の法的分析」などのテーマについて発表を行いました。

発表の後、双方の学生がディスカッションを行い、互いの法制度の共通点や相違点について理解を深めていきました。このうち、台中市に位置する逢甲大学との共同セミナーを実施するにあたって、台湾高鉄(台湾高速鉄道)社の多大なご支援を賜りました。この場を借りて感謝を申し上げます。

また、現地の大学だけではなく、本実習は、北海道大学と琉球大学との共同実施となっているため、全く異なる地域に位置する国内の他大学との交流をも深めることできました。

文化交流など

法制度に関する学びに加え、現地の文化や歴史に触れる機会も設けました。夜市での食文化体験や、歴史的建造物の見学を通じて、台湾の文化的背景への理解を深めました。学生たちは、台湾の法制度のみならず、現地の人々との交流を通じて、グローバルな視野を広げることができました。

今回の交流を通じて得た知見を今後の学びに活かすとともに、今後も国内外の教育機関等との連携を強化し、さらなる国際交流の機会を創出していく予定なので、在学生のみなさまは、ぜひ本実習に限らず、様々な国際交流実習に参加し、挑戦的に学んでいきましょう!

改めまして、本実習にご協力いただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。